魔法使いの娘に非ズ

まるで何かに誘われるかのように、工事現場に近づく酔った女性。
「送っていきますよ」と声をかけたのは、若い女性警備員だった。
その正体は、鈴の木初音――かけ出しの陰陽師だ。
女性と初音は、ある一軒の家の前にたどりつく。
自分の家だと言い張る女性は、しかし、鍵を持ってはいなかった。
「開けて! ここを開けて!」
チャイムを鳴らし、扉を叩き始める女性。
その家の中では、初音の相棒・篠崎兵吾と、家主の男性がいて――

『魔法使いの娘』シリーズの続編です。
主人公の初音は、不本意ながら父の跡を継ぎ、かけ出し陰陽師をやっています。
しかも、相棒は父の弟子であった篠崎兵吾。なんやかんやイイ感じな二人です。

夜な夜な空き地を徘徊する女、切ってはいけない桜の木、古くてボロい幽霊アパート……
背筋がゾクッとするような怪談話をベースにしたエピソードが満載です。
第一話から思いがけない展開で、話がうまいなと感心しました。
第四話の、山奥で自殺した母の霊を娘が一周忌の場に連れ帰るエピソードも面白いです。
依頼内容は、死んだ母に幽霊でもいいから一目会いたいというものでした。
その本当の理由は、母の死の真相が知りたかったからなんですね。
兵吾に憑依させて何とか家に連れ帰り、
母を自殺に追いやった本人を懲らしめることができました。
でも、母が帰って来るわけでもないし復讐が娘の心を救うわけでもないし……
後味がスッキリしない、でもどこか切ないようなエピソードでした。

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